ブログ 新造船

(株)清水組様向け 新造船建造工事 

先月無事引き渡しが終わりました新造船の風景を少しですが記載したいと思います

(株)清水組様向け 新造船の記事になります

 

 

 

 

 

まずは上記のように各材料の手配に移ります

色々な材料を手配しますが、写真はごく一部だけ掲載します

右側の写真には数字などが書いてあるけど、これは材料(鉄板)に記載されているの?
そうだよ!各入荷材料の数字とミルシートを照らし合わせて、まずは材料のチェックを行うんだよ

ミルシート?とは

鋼材メーカーが発行する鋼材の品質を証明する書類

その後は各に材料サンドブラストを行い、ブラスト後ようやく作業がスタートいたします

さらに詳しく

砂吹き=サンドブラストとはショットブラストの一種で、表面に砂などの研磨剤を吹き付ける加工法のこと、錆取りや下地処理、塗装剥がしなどに用いられる

さて次はブラスト後の材料の入荷後を見てみると

板材や型材が続々と入荷してきました

一部自分たちの手でマーキングし、ガス切断を行うので、場合によっては切断面の仕上げも今のうち行っておきます

 

 

 

 

 

 

材料の曲げ加工も並行して行っていきます

さて下記の画像は何をしている所か分かりますでしょうか?

早押しクイズにしたいと思います

 

 

 

 

 

 

ピーンポーン、はいっ!ドミノ倒し!
違います・・・
ピーンポーン、はいっ!木製ボーリング
違います・・・
ピーンポーン、はいっ!えっとーーーー
違います・・・

正解が出なそうなので進めると、上記は板材=鉄板をぎょう鉄作業している所なんです

ぎょう鉄とは

厚鋼板の表面に加熱と冷却を加え、熱膨張と収縮により鋼板内部に生じる応力を利用して、外力を加えることなく鋼板を湾曲させて曲面を形成していく技術

言葉でいうとなかなか難しい表現になりますが、要は鉄板を微調整を行いながら曲げ作業を行う事です

曲げ作業を行いながら途中で、上記の木製の型を当てて、板の曲がり具合を確認しているのです

 

 

 

 

 

 

さてその後は似たような作業が続きますが、細かく載せていくと、ブログが終わらなそうなので駆け足にて紹介していきたいと思います

では次に船首ブロックの紹介を少ししていきたいと思います

 

 

 

 

 

 

とんとん拍子で写真進んでいきますがご了承ください

 

 

 

 

 

 

船首ブロックの壁が立ってくると少しずつですが形になってきました

ちなみに今現在の姿は正規の姿の180度反転した形なのでちょっとイメージしにくいかもしれません

 

 

 

 

 

 

水平器やレーザーも使用し各作業注意しながら組んでいきます

続いて皮張り作業になります

いわゆる船底部分の所ですね

 

 

 

 

 

 

皮張りが終われば、いよいよ反転作業を行い正規の形になります

今回は省略しますが、実は各ブロックの反転作業は数回行うのです

さらに詳しく

下向きで各部溶接作業を行う為

 

 

 

 

 

 

反転作業終了です

他のブロック部分も少し紹介してくれるかな?

では機関ブロックも少し見ていくとします

 

 

 

 

 

 

今回の機関ブロックも船首ブロック同様に正規の位置の180度反転状態で組んでいきます

 

 

 

 

 

 

上記右側の写真はいわゆる船底部分になります

その後反転作業をし、必要箇所溶接作業を行っていきます

その後必要に応じて再反転を行っていきます

 

 

 

 

 

 

では次は船尾ブロックも少し見ていくと

 

 

 

 

 

 

どんどん組み上げていきます

 

 

 

 

 

 

皮張り作業中です

 

 

 

 

 

 

では反転作業もう一回紹介いたします

 

 

 

 

 

 

作業は慎重に行っていきます

 

 

 

 

 

 

無事反転作業が終わりました

ココに注意

吊り荷作業中は絶対に下に入らない事

さて続いてはブロックの搭載を少し記載したいと思います

機関ブロックがある状態で、まずは船首ブロックを搭載していきたいと思います

 

 

 

 

 

 

動きがあっていいね~

船首ブロックは置いてある工場内の端っこから、機関ブロックを通り越して船首へ搭載している所です

作業が進んできました

下から見るとほぼ搭載終了に見えるね

 

 

 

 

 

そうなんです、一見搭載完了のように見えますが、いざデッキから見てみると

 

 

 

 

 

 

まだまだドッキング作業中でした

 

 

 

 

 

 

調整しながら作業を進めていきます

続いて船尾ブロックの搭載も少し見ていくと

下記は搭載前です

(船尾骨材は別途製作し、すでにセットしてある状態です)

 

 

 

 

 

 

では船尾ブロックを吊って移動させます

 

 

 

 

 

 

ここでも慎重に作業を進めていきます

なんか写真だけ見ていくとパッと作業している感じだね
写真はかなり省略しているので、実際は結構時間かかっているみたいだよ

船尾ブロックも無事搭載はある程度終わりましたので、ここで途中状況を見たいと思います

見やすい位置に移動してみます

真上から見てみたいな!ドローンで飛ばせば?
ドローン持ってないらしいよ・・・

他の見やすい位置に移動しましたので、途中状況の写真を一枚UP致します

ようやく船の形になってきたので、イメージがしやすくなりましたね

 

 

 

 

 

 

さてここで隣の工場で製作する上部構造物を少し見てこようと思います

まずは操舵室から

 

 

 

 

 

 

また今の状況だとイメージしにくいかもしれませんがご了承ください

どんどんと操舵室が出来上がっていきます

 

 

 

 

 

 

続いて同じ工場内で製作するエンジンケーシングも見ていくと

 

 

 

 

 

 

すいません、多分今の感じだと分かりにくいかもしれませんね

その後隣の操舵室とケーシングを工場内へ移動させます(搭載の為)

いよいよ搭載です

下記左側はケーシング、右側は操舵室です

 

 

 

 

 

 

もうすこし見てみると

 

 

 

 

 

 

上記搭載後は固め作業=溶接を行っていきます

続いて芯出し作業です

 

 

 

 

 

 

両舷共同様に作業を行っていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

購入品も色々入荷してきているのですが、写真が膨大になる為省略させて頂きたいとは思います

主機=エンジン部分搭載の画像は少し記載してほしいかな
ドローン持ってないらしいよ・・・
それさっきの会話だから・・・ドローンは置いといて

気を取り直して少し記載すると

 

 

 

 

 

 

エンジンを慎重に入れていきます

ココに注意

主機=エンジンは高価な為、より一層慎重に作業を進める事

またエンジンは重量もありますので、絶対に吊り荷の下に入らない用注意が必要です

 

 

 

 

 

 

続いてプロペラと舵を取り付けていきます

 

 

 

 

 

 

次はブルワークの取り付けを一部記載します

ブルワークを組んでいきます

 

 

 

 

 

 

もう少し見てみると

 

 

 

 

 

 

着々とブルワークが出来てきました

次は電気作業を見ていきたいと思います

電気作業の作業途中は、何の線が何処に結線されるのか?素人的に何が何だか分からないくらいゴチャゴチャに見えます((+_+))

 

 

 

 

 

 

すでにもう電線がゴチャゴチャにしか見えないね
これが最後は綺麗に収まるんだから流石プロだね

 

 

 

 

 

 

上記左側は航海等などの結線

右側は機関室の配電盤の結線中です!

では続いて配管作業も軽く見ていくと

まずは色々なバルブが入荷してきました

 

 

 

 

 

 

バルブを仮にセットし、配管ラインを検討していきます

配管ラインを検討したら配管を製作していき、ラインによっては、酸洗いと亜鉛メッキ処理に出していきます

酸洗いとは

硫酸や塩酸などの強酸に、金属鋼材を漬け込むことで、表面に付着している酸化被膜や錆などを洗浄・除去する化学洗浄処理方法のこと

酸洗いする目的は??

酸洗いの目的は主に三種類あります

  1. 金属表面の不純物の除去
  2. 耐食性の向上
  3. メッキや塗装前の下地処理

が主だと思います

ではその流れで亜鉛メッキ処理についてみてみると

亜鉛メッキ処理とは

製品や部品表面に亜鉛を析出させることによって、亜鉛が持つ機能や特性を付与する表面処理加工法

亜鉛メッキの特徴は

一番の特徴は高い防錆効果だと思います

ではまた配管作業を見てみると、主機の排気管を製作していました

下記左側の写真は排気管を製作し、保温作業を行っている所です

右側は排気管をセットした後です

 

 

 

 

 

 

他にも油圧の配管作業を行ったりしていきます

 

 

 

 

 

 

機関室の配管ラインが見えてきました

 

 

 

 

 

 

さてさて続いては操舵室の内装作業を見ていくと

画像は一部ですが内装の材料が入荷してきました

 

 

 

 

 

 

ここで大工さんの登場です

操舵室の内装にかかり始めました

 

 

 

 

 

 

凄い!どんどんと内装作業が進んでいくね

 

 

 

 

 

 

あっとゆうまに操舵室側壁も出来てきました

 

 

 

 

 

 

建具屋さんも登場で更に進んでいきます

 

 

 

 

 

 

塗装に関しては最後に塗装後の写真を載せますので少しだけ記載しておきます

 

 

 

 

 

 

船名文字やドラフトマークも記入していきます

 

 

 

 

 

 

進水式を行い、いよいよ進水になります

 

 

 

 

 

 

さっきまで曇りなんだけど晴れてくれるといいなー

進水の準備をしていたら、お日様が来てくれました(#^^#)

 

 

 

 

 

 

では祝 進水です

 

 

 

 

 

 

引き渡しまで最終調整や船主さんへの操作説明等々まだまだ残工事はありますが、とりあえずホッとしております

これから地元の港で色々な作業に大活躍されることとと思います

そういえばこの前、船主様からいい写真撮影してもらったんだって?
そうなんだ!綺麗ないい写真を撮ってもらったから最後に載せたいと思うよ

 

 

 

 

 

 

この度は社長様及び部長様はじめ、色々な方にご相談ご理解頂き、誠にありがとうございました

この場を借りてお礼申し上げます

新造船がこれからも安全第一で活躍されること従業員一同お祈りしております

 

 

 

 

 

 

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