そもそも船というのは、鉄やステンレス、アルミといった材質は違いますが、まずはこのような板材料から始まります
これが船の形になるのか?
少しずつ工程をUPしておきます。
今回は新造船 タグボート 船主 (株)谷村建設様向けをご紹介します。
図面等を元に鋼材へマーキングしていきます。
今後はこのマーキンを元に製作していきますので、非常に神経を使う作業です。
マーキンした鋼材を切断し、その後船の船体の形状にしていくため、鋼材をプレスを使い曲げていきます。
その後曲りを何度も微調整し、ひずみ等をとっていく作業となります。
今回はその作業は省略します
何度も微調整した後の鋼材
フラットの鋼材が曲がってるのが画像見て判断できるでしょうか?
精度を問われる技術者の作業です。
図面や船の形状に合わせて一つ一つ製作していきます。
さてカットや曲げ加工済みの鋼材を、図面等確認しながら組み立てていきます。
溶接をしながらの作業になります。
今回はあるブロックを中心にご紹介します。
ブロック・・船を何分割に分けて固まりとした際の名称です
さてどんどん鋼材を張り合わせるように作業が進んでいきます。
やっと固まり(ブロック)の形になってきました。
ようやく一つのブロックになってきました。
じゃあここで終わりなのか?と思いきや
実は内部等含め溶接をしていない部分があるので、このブロックを反転させる必要があるんです。
なぜなら溶接方法や向きによって上向き溶接出来ない部分などや作業性を考えての理由です。
ここで他のブロックについても一部ご紹介します。
各ブロックごとに形が出来ていきます。
一部のブロックの反転作業をご紹介します。
重量がありますので工場内クレーンを二つ使って吊って作業する時もあれば専用のクレーン車を用意して作業にかかります。目の前で見るとかなり迫力があります。
ココに注意
重量物を吊る為、安全第一で作業を行う
今回は一部のみ掲載します(他のブロックは省略致します)
さて次はいよいよ各ブロックを結合させていく作業になります。
大型のブロックが結合させる瞬間です。
事故がないよう細心の注意を払います。この作業でいよいよ船の形があらわになっていきます
さて次は甲板室部分の作業ご紹介致します。材質はアルミです。
作業の流れは今までにご紹介した作業流れになるので、ざっくりですがご了承ください。
今回は別の工場棟で製作しました
さてアルミの甲板室を別工場棟より運び、いよいよ甲板室搭載作業となります。
クレーンで吊り上げるのですが、他のブロックなども搭載結合し始めてるので、慎重な作業となります。
材質がアルミだからライトに反射されると光って見えますね
ここで船員室の内装作業を簡単ですがご紹介致します。
画像のように図面に基づいて材料切断するところから始まり内装作業が順序良く進んでいきます。
最後の画像はまさに階段下りたところから見た内装です。
段々と船員室の雰囲気になってきました。
少し前に他の部分のブロック結合作業ご紹介しましたが、もう一つご紹介致します。
今回の画像の部分は、船の一番後ろ側(造船用語でとも側と呼びます)のブロックになります。
画像の白いラインの部分です
ようやく船の形になってきました。
ここで多少前後しますが、上からの作業風景をご紹介致します。
真ん中部分にポッカリ穴が開いている部分はエンジン搭載の機関室となります。
ここからエンジン本体や補機等機関室に据え付ける機器類を搬入する入り口となります。
機関室内の機器据え付け作業の一部です。
トラックに運ばれて、エンジン本体や補機類などが到着です。
その後クレーンを使用して搭載作業となります。車のエンジンよりもはるかに大きいです。
電線入荷です。これはごく一部です、続いて電路製作架台の溶接を行っていきます
電線作業中途中風景です
ココが流石
作業中は電線が乱雑に見えますが、最後にはスッキリと収まる
では少し塗装も見てみると
デッキ=甲板上の塗装がスタートしていました
船体も塗装中です
いわゆるお化粧中ってやつですね
機関室塗装前が下記のような感じです
機関室塗装中の風景です(下記は船首方向を見ています)
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船首(せんしゅ、Bow)は、船の前の部分のこと
機関室塗装中の風景です(下記は船尾方向を見ています)
後はその他の船員室や他の空所なども塗装していきます
さらに詳しく
塗装は2回行ったりなどその用途や場面により塗装回数が変わる
次は少しマフラー部分を見ていきたいと思います
一部ですがマフラー部分を載せたいと思います
マフラーを取り付けていきます
少し省略しましたが、いよいよ工場から引き出しを行います
工場から出てきました
いよいよ進水式当日です。
天候も曇ったりと不安な時間帯もありましたが、お祓い等も無事終わりいざ進水するときには天気もお祝いしてもらいました。
船首につけた久寿玉も無事?!開き進水式は無事に終了しました
燃料も積み込み新たな新造船(姫川丸)は大きな海原へ出港していきました。
株式会社 谷村建設様 社長様はじめ多くの皆様(協力会社の方含め)のおかげで無事この時を迎えられましたこと心より感謝致します。
今後とも素晴らしいご活躍をお祈りしております。
弊社HPリニューアルに伴い、ブログ記事を再度修正して新たにUPしております(2012年のブログより)