今回はサイドスラスター室内に若干の工具などを置く棚を新規製作の工事です
画像は左舷側現状で、見ると分かるように両舷に物は置けるのですが、白矢印部に新しく棚を製作予定です
下記は右舷側です
赤い矢印部方向の先が船員室となっています
要望などを聞き、棚の位置やどのようにするかを検討
今回は浮上での工事となります
要望を聞いたらさっそく寸法を計測し、材料手配等準備に移ります
棚を製作していきます
今回は片舷に2か所で計4か所棚を製作していく予定です
棚製作は工場内で製作し、当社岸壁に係船している船内で取り付け作業ですので、製作後は現船内に行き現場合わせをし、手直し等があれば一緒に行います
取付位置を再確認後、溶接仮止め準備に移ります
シャコマンできちんと取付位置にて固定している所です
このような感じで計4か所セットしていよいよ溶接です
風景を少し載せておきます
溶接の際にはスパッタシート等をひき、火災にはかなり気を使います
ましてや狭い船内空間や場所等様々な場所があります
溶接作業で火災に注意はもちろんですが、火花が落ちてそこに燃えるものが置いてあり火が付くなど想定されることは色々あります
溶接をするというのはいわゆる作業後に焼け跡が残ります
溶接後すぐは各部分熱を持ってますので、すぐにその場から離れることは絶対に出来ません
時間が経って火が出る可能性もあります
先程焼け跡の話をしました
これは作業場所にもよりますが、換気の問題です
狭い場所で、倉庫やタンク内で一斉に溶接する際は十分換気にも気を付けます
通常強制のファンなどを使用し、強制給排気をやりますがそれでも足りない場合は設置数を2個にしたり3個にしたり、容量を大きいものを使用したりして対応致します
続いてはこの画像
今までの注意点もありますが、この作業での注意する事
船舶関係の方なら言うまでも無いとは思うのですが、この赤矢印部の隣が燃料タンクでは無いという事を事前に確認しておくという事です
燃料タンクであればもちろん火気厳禁です
万が一タンクであれば燃料が入ってるのであれば全部抜かなければなりません(空に)
今回は燃料タンクではなく居住区なのですが断熱材が入っている為、溶接の際には必ず火の門番が必要です
次は棚の杉材をカットしていきます
棚の形状や使い勝手を考慮し、手直しをしていきます
手直しが終われば後は棚の塗装作業に移ります
塗装作業です
4か所全部の棚を塗装していきます
残りは焼け跡のみ補修して終了となりますが、今回はここで説明は終わりたいと思います